OFDM伝送方式におけるブラインドMMSEアダプティブアレーの 収束特性改善に関する一検討

稲波 雄一  菊間 信良  平山 裕  榊原 久二男  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J93-B   No.2   pp.312-321
発行日: 2010/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (通信の未来を担う学生論文特集)
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
OFDM,  MMSE,  アダプティブアレーアンテナ,  ブラインド処理,  収束特性,  

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あらまし: 
OFDM伝送方式は,無線LAN,地上ディジタル放送などに用いられる.OFDMは周波数利用効率が高く,ガード区間(GI)を設定することにより所望波と遅延波との時間差がGI長以内であれば優れた受信特性を示す.しかしGI長を超える遅延波が到来した場合や移動受信においてドップラーシフトが発生した場合などでは,シンボル間干渉を引き起こしてしまい,受信品質が劣化する.それらの干渉を除去するためにガード区間MMSEアダプティブアレーが検討されてきた.ところが,ガード区間MMSEはブラインド処理のため,収束特性は遅く,不安定なところがあり,その改善を行う必要があった.そこで,本論文では,ガード区間MMSEの収束特性改善を目的として,シンボル内複数回更新法と窓関数付相関演算法を導入した.計算機シミュレーションにより,その収束特性の改善効果について検討を行った結果,これら二つの改善手法を併用することにより,収束特性が大幅に改善されることが確認できた.