SAGEアルゴリズムを用いた高分解能電波到来方向推定のための方形重み付きアレーアンテナ校正法

石黒 靖博  菊間 信良  平山 裕  榊原 久二男  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J93-B   No.2   pp.303-311
発行日: 2010/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (通信の未来を担う学生論文特集)
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
到来方向推定,  SAGE,  アレーアンテナ,  校正法,  高分解能,  

本文: FreePDF(614.9KB)


あらまし: 
移動通信や室内無線通信(無線LAN)において,周囲の状況や環境に応じて電波伝搬構造を詳細に把握するには,アレーアンテナを用いた到来波の高分解能到来方向(DOA)推定が重要な技術となる.しかし,アレーアンテナには素子間相互結合や素子位置誤差などのアレー誤差が存在するため,DOA推定に誤差が生じてしまう.したがって,推定誤差の低減のために,アレーアンテナの校正が必要不可欠となる.本研究では,最ゆう推定法に基づくSAGEアルゴリズムに着目し,このアルゴリズムによる高分解能DOA推定の校正のために,方形重み付き校正法を提案した.本校正法は,参照信号を用いる校正法に,重み付けを導入したものである.この校正付きSAGEアルゴリズムを用いれば,SAGE内の個々の到来波推定に適切なアレー校正を施すことができ,良好なDOA推定が可能となる.本論文では,計算機シミュレーションにより,いくつかの電波環境における本アルゴリズムの特性について検討した.その結果,適切な方形重み付けを施せば,アレー誤差を十分低減でき,良好なDOA推定ができることが分かり,本アルゴリズムの有効性が確認できた.