狭帯域近傍波源に対するコヒーレント信号部分空間法適用時の位置推定特性改善に関する検討

古賀 健一  菊間 信良  平山 裕  榊原 久二男  河村 大輔  岩下 明暁  水野 善之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J93-B   No.10   pp.1445-1455
発行日: 2010/10/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
コヒーレント信号部分空間法,  近傍波源,  位置推定,  球面波,  MUSIC,  

本文: PDF(934KB)
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あらまし: 
コヒーレントな広帯域波源に対し,MUSIC法などの固有値展開に基づく推定法を適用する場合,コヒーレント信号部分空間(Coherent Signal-Subspace:CSS)法により前処理を行うことで高い推定精度が得られることが知られている.筆者らは,過去の検討でCSS法をコヒーレントな近傍波源に対して適用し,波源が狭帯域である場合には波源相互相関値が十分に低下せず,推定精度が低下するということを確認した.そこで本論文では,基準点において波源の位相回転が生じるように,焦点行列の計算方法を改良したMCSS(Modified CSS)法を提案した.これにより,波源が狭帯域であっても波源間の相関を低減することができる.シミュレーションでは比帯域幅,SNRと推定誤差の関係を明らかにし,狭帯域な波源に対してMCSS法が非常に有効であることを示した.また,初期推定誤差が存在する場合においても,CSS法と比較しMCSS法は推定精度が高いことを示した.