動的リコンフィギャラブルデバイスにおける構成情報配送のためのマルチキャスト手法の検討

中村 拓郎  佐野 徹  堤 聡  長谷川 揚平  バスタン タンブンヘン  天野 英晴  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J92-D   No.12   pp.2185-2194
発行日: 2009/12/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: コンピュータシステム
キーワード: 
動的リコンフィギャラブルプロセッサ,  コンフィギュレーション機構,  

本文: PDF(609KB)
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あらまし: 
マルチコンテクスト型の動的リコンフィギャラブルデバイスは,コンテクストメモリに必要な構成情報が存在する限りはデータパスの高速な切換が可能である.しかし,コンテクストメモリのサイズには限りがあるため,必要に応じて回路構成情報をチップ上の各ユニットに配送する必要があるが,配送にかかる時間が大きい場合には,性能上のボトルネックになる.構成情報の配送時間を削減する手法としてRoMultiCと呼ばれる手法が提案されている.この方法は,アレー上に配置されているプロセッシングエレメント(PE)に対して,縦と横にマルチキャスト用のビットを用意することで,同一の構成情報を同時配送(マルチキャスト)する方式である.しかし,従来の方法では,構成情報がわずかに異なるだけで,マルチキャストできないことがある.本論文では,この構成情報を更に細かく分けることで配送にかかるサイクル数を削減する方式である「細粒度RoMultiC」を提案する.我々が開発している動的リコンフィギャラブルデバイスのMuCCRAプロセッサに本方式を適用した場合,構成情報配送にかかるサイクル数を42%削減可能であることを実験データによって示す.