架空名義操作不可能な組合せオークションの割当規則の特性

東藤 大樹  岩崎 敦  横尾 真  櫻井 祐子  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J92-D   No.11   pp.1890-1901
発行日: 2009/11/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (ソフトウェアエージェントとその応用論文特集)
専門分野: メカニズムデザイン
キーワード: 
マルチエージェントシステム,  メカニズムデザイン,  組合せオークション,  

本文: PDF(286.5KB)
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あらまし: 
メカニズムデザインとは複数の人間/エージェントが何らかの社会的決定をする場合に,社会的に望ましい結果をもたらす相互作用のルール(例えば,割当規則と支払規則)を設計することである.この分野は電子商取引の拡大に伴い,経済学だけでなく,人工知能/エージェント分野でも活発に研究が行われている.特に,電子商取引のための基盤技術としてオークションメカニズムに関する研究が注目されている.その一つに割当規則の実装可能性に関する研究があり,戦略的操作不可能なオークションメカニズムの割当規則が満たすべき性質を吟味している.しかし,複数のメールアドレスなどを用いて不正に利益を増加させる架空名義操作に関する性質はほとんど検討されていない.そこで本論文では,架空名義操作不可能な組合せオークションメカニズムの割当規則が満たすべき性質を提案する.また,提案した性質を用いて,既存の組合せオークションメカニズムが架空名義操作不可能であるかを検証し,架空名義操作不可能であると信じられてきた二つのメカニズムが,実は架空名義操作可能であることを発見した.