分子配向ポリマーの壁とネットワークを形成したフレキシブルツイストネマチック液晶素子

鎌田 崇太郎  藤掛 英夫  古江 広和  佐藤 弘人  菊池 宏  栗田 泰市郎 

誌名
電子情報通信学会論文誌 C  Vol.J92-C  No.10  pp.561-566
公開日: 2009/10/01
Online ISSN: 1881-0217
Print ISSN: 1345-2827
論文種別: 論文
専門分野: 電子ディスプレイ
キーワード: 
ポリマー壁ポリマーネットワークツイストネマチック液晶プラスチック基板フレキシブルディスプレイ

本文: PDF(647KB)


あらまし: 
分子配向ポリマーの壁とネットワークによりプラスチック基板を保持したフレキシブルなツイストネマチック液晶素子を提案・試作した.ねじれ配向した液晶/モノマー混合液への紫外線のパターン露光により,ねじれ配向を伴う格子状ポリマー壁を析出させた.更に,素子全体に紫外線を照射することにより,ねじれ配向のポリマーネットワークを液晶内に分散した.試作したポリマーの構造を観察した結果,ポリマーの壁とネットワークが固体として析出して,両基板を保持していることが分かった.また,素子の電気光学特性を測定した結果,ポリマーネットワークが液晶の配向変化を安定化するためしきい値電圧が増加した.更に,壁付近でネットワークの分散密度が高くなり動作電圧が高い領域が生じたことにより,素子の最大透過率が低下した.一方,立下り応答時間はポリマーネットワークの安定化効果により,バックフロー現象が抑制されて高速化した.