高速マルチホップ無線ネットワークのためのストリーム数適応切換型中継

長谷川 圭吾  藤井 威生  梅林 健太  神谷 幸宏  鈴木 康夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J92-B   No.6   pp.909-920
発行日: 2009/06/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
マルチホップネットワーク,  協力中継,  MIMO,  マルチストリーム伝送,  

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あらまし: 
本論文では,マルチホップ無線ネットワークにおける,ネットワーク層と物理層が連携したストリーム数適応切換型中継方式を提案する.提案手法では,各端末がアダプティブアレーアンテナを搭載し,ルート上の各ホップに複数の中継端末を用いて協力中継を行う.このとき提案手法は伝送モードを適応的に選択する.提案手法はスループットの向上を目的としており,低SNR環境ではSTBCによる協力中継を行い,高SNRではSDMA中継と呼ばれるネットワークレベルのマルチストリーム伝送を行うことでアンテナの自由度を有効利用する.また,提案手法はネットワークトポロジーや中継端末のパケットの受信状態に基づき,2端末による中継が行えない場合には,1端末による中継を行う.1端末による中継においては,シングルストリーム伝送とMIMOマルチストリーム伝送をリンクの平均SNRに基づき適応的に切り換える.本論文では計算機シミュレーションによってシングルパスルーチング,STBCを用いた協力中継のみ方式との特性比較を行い,提案手法が他の方式に比べ高いスループットが得られることを確認する.