応用プログラムの走行モード変更を可能にするプロセス制御機構

横山 和俊  乃村 能成  谷口 秀夫  丸山 勝巳  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J91-D   No.3   pp.696-708
発行日: 2008/03/01
Online ISSN: 1881-0225
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: システムプログラム
キーワード: 
オペレーティングシステム,  プロセス制御,  システムコール,  走行モード変更,  

本文: PDF(428.9KB)
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あらまし: 
計算機で扱う処理やサービス処理の提供形態が多様化しており,サービス処理の内容や実行状況に合わせて,効率良くサービスを実行する適応型制御が求められている.システムコールは,応用プログラム(以降,APと略す)がオペレーティングシステム(以降,OSと略す)に処理を依頼する機能を提供する.システムコールの処理は,プロセスの走行モード変更の処理を伴うため,オーバヘッドが大きい.そこで,本論文では,プロセスがAPを実行する走行モードについて,プロセス走行中に自由に変更する適応型制御のプロセス制御手法を提案する.提案手法は,大きく三つの特徴をもつ.一つ目は,プロセスの走行中に走行モード変更を可能にし,二つ目は,自プロセスだけではなく他プロセスの走行モード変更も可能にしている点である.三つ目は,走行モード変更の機能をシステムコールライブラリ内に実現することにより,既存APのロードモジュールの修正が不要な点である.したがって,従来の手法ではできなかった事例として,これまでに開発されている豊富な既存APのロードモジュールをそのまま利用して,他のプロセスから走行モード変更を制御することができる.更に,評価により,システムコールのオーバヘッドの削減に有効であることを示すとともに,実トランザクション処理での効果予測を示す.