多周波ステップICWレーダによる距離・角度の超分解能推定法

稲葉 敬之  福島 冬樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J91-B   No.7   pp.756-767
発行日: 2008/07/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
レーダ,  多周波,  MFCW,  2周波CW,  FSK,  

本文: PDF(1.2MB)>>
論文を購入




あらまし: 
筆者らは,新しい送信変調方式である多周波ステップICW (Interrupted Continuous Wave)レーダを提案している.この方法は,通常のフーリエ変換による目標速度検出処理を前処理として距離推定に超分解能法を用いることで,従来のup/down掃引FMCW (Frequency Modulated Continuous Wave)方式に比べ短い観測時間と,パルス圧縮方式やFMCW方式に比べ少ない送信周波数占有帯域にて所望の目標距離・速度分解能を得ることを可能としている.また,FMCW方式で問題となるペアリング誤作動の回避や,2周波CW方式における課題である等速複数目標の距離分離が可能である.本論文では,アレーアンテナを備える多周波ステップICWレーダにおいて,各アンテナ素子と各周波数における目標速度検出処理出力である二次元信号を入力とした距離・角度超分解能推定法を提案する.計算機シミュレーションにより提案法は,レーダとして実用的な入力S/N値において上記従来レーダ方式での課題改善が期待されることに加え,送信周波数帯域幅やビーム幅から決まる距離と角度分解能に比べより近接した2目標に対し高い距離・角度精度が得られることを示す.