アダプティブアレーアンテナとMACプロトコルを連携させたアドホック無線ネットワーク

鷹野 智  藤井 威生  梅林 健太  神谷 幸宏  鈴木 康夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J91-B   No.5   pp.550-557
発行日: 2008/05/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
アドホック無線ネットワーク,  アダプティブアレーアンテナ,  RTS/CTS,  MACプロトコル,  

本文: PDF(802.9KB)
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あらまし: 
本論文では,適応的に信号に重み付けし合成することで指向性を変化できるアダプティブアレーアンテナとMAC(Medium access Control)プロトコルを連携させユーザーキャパシティを向上させるシステムを提案する.アドホック無線ネットワークで各端末にアダプティブアレーアンテナを用いることは,周囲の通信中の端末からの被干渉を抑え同時通信できるユーザ数を増やすことが可能となるが,周囲の通信中の端末のうち受信状態の端末への与干渉回避は重み制御のための参照信号が存在しないため困難となる.そこで,通信前の制御パケット交換を行うRTS/CTS(Request to Send/Clear to Send)を利用して受信状態の端末へも与干渉回避可能な重みを決定する.室内通信のように角度広がりの大きい通信路モデルを前提とし,自由度の高いアダプティブアレーアンテナに適合したMACプロトコルを提案する.これにより,隣接端末間の無線リンクを適応的に接続,切断を行うことで与干渉回避を効果的に行うことができる.計算機シミュレーションにより,提案システムでは,アダプティブアレーアンテナの重み制御とパケットの送受信を協調動作させることで,受信中の端末への与干渉を抑え複数端末間での同時通信が実現できることを示した.