十字形状多値QAMに適用したプラグマティック手法によるトレリス符号化変調方式

国領 賀郎  塚本 信夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J91-B   No.4   pp.415-430
発行日: 2008/04/01
Online ISSN: 1881-0209
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 伝送方式・機器
キーワード: 
トレリス符号化変調,  FEC,  QAM,  ビタビ復号,  

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あらまし: 
筆者らはプラグマティック手法を取り入れて,2の偶数乗(22nn は2以上の整数)個の信号点を有する正方形状多値QAMに適用するトレリス符号化変調方式を提案した.より高速なデータ伝送速度が要求され,使用環境の条件より受ける制限から,設定する多値数をできるだけ多くしたい中,性能上で正方形状多値QAMの間を埋める2の奇数乗(22n+1)個の信号点を有する十字形状多値QAMが必要となる.そこで前提案方式をもとにして,十字形状多値QAMにも適用する簡略化方式の検討をした.符号化ビットのみを I 軸と Q 軸にて独立に符号化することにより,非符号化ビットの割当の自由度を増して十字形状多値QAMにも適用できるようにし,また,グレイ符号への割当が困難な非符号化ビットに対して,隣接間で相違ビット数の少ない割当方法を提案した.前提案方式の特長であるところの,ビタビ復号器1個での実現及び高い符号化率,パスゆう度設定の簡易性を保ち,前提案方式と同等の符号化利得が得られた.また,本方式とトレリス符号化変調方式及び従来のプラグマティック方式との比較を行い,実用化の面で有効であることを示す.