5.2 GHz帯ストリートマイクロセル環境における指向性アンテナを用いた基地局間MIMO伝搬特性と伝搬特性推定法

山田 渉  北 直樹  安藤 篤也  伊藤 俊夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J91-B   No.3   pp.260-271
発行日: 2008/03/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
公衆無線LANサービス,  マルチホップネットワーク,  指向性アンテナ,  MIMO伝搬特性推定,  到来方向,  

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あらまし: 
本論文は市街地見通し内ストリートマイクロセル環境における公衆無線LANの基地局間通信にMIMOを適用する場合について,指向性アンテナをMIMOアレーブランチに用いることの有効性について述べている.検討は都内市街地の実環境における3× 3 MIMOチャネル行列の測定と狭ビームアンテナを用いた到来方向測定の結果をもとに行っている.実測で用いた周波数は5.2 GHz帯であり,偏波は垂直偏波である.MIMOアレーに指向性アンテナを用いる場合,無指向性アンテナに比較して高いアンテナ利得が期待できる半面,受信到来波をアンテナ指向性によって制限してしまうことによるチャネル相関の上昇を引き起こす可能性がある.本論文では,この点について,無指向性アンテナ,電力半値角80°のアンテナ,電力半値角50°の3種類のアンテナを用いた実測結果から,ストリートマイクロセル環境においては指向性アンテナをMIMOアレーに使用した場合,チャネル相関の上昇を招くことなくアンテナ利得による受信レベルの増加を期待できることを明らかにしている.更に,ストリートマイクロセルにおいて,これらの特性のベースとなる伝搬メカニズムの検討を行い,ストリートマイクロセル環境において,直接波,ビル壁面からの1回反射波,その他の散乱波成分から構成される簡易な伝搬モデルの提案を行い,実測結果との比較によりモデルの有効性を示している.