屋内広帯域無線アクセスシステムにおける伝搬経路制御方式を用いた干渉抑圧方式

山中 仁昭  三瓶 政一  森永 規彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J91-B   No.1   pp.57-69
発行日: 2008/01/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
送信伝搬経路制御,  アダプティブアレーアンテナ,  干渉抑圧方式,  自由度,  適応変調制御,  

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あらまし: 
本論文では,屋内広帯域無線アクセスシステムの上り回線における隣接セル及びセクタへの干渉の放射を抑圧する方式として,端末局にアダプティブアレーアンテナを設置した送信伝搬経路制御方式を提案する.提案方式では,散乱体が周囲に数多く存在し,端末局に自由度を超える多くの散乱,反射波が到来する室内環境において,端末局に設置したアダプティブアレーアンテナの限られた自由度を有効に利用し,干渉の放射を効果的に抑圧するため,Wide null creation technique及びDeep null creation techniqueのアンテナ重み制御方式を提案する.また,送信伝搬経路制御のみではシステム全体として局所的に干渉抑圧が困難となる状況が存在する問題に対し,送信伝搬経路制御に加え,伝送レートを適応的に制御する適応変調制御を併せて導入する方式を提案する.計算機シミュレーションの結果,提案方式は隣接セル及びセクタへの干渉を抑圧する上で非常に有効であり,システム全体における平均的なスループット特性を改善しながら劣化率に対しても大幅に特性改善が可能であることを確認した.