実環境で収録された映像断片をキーとする一致映像探索

黒住 隆行  永野 秀尚  柏野 邦夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J90-D   No.8   pp.2223-2231
発行日: 2007/08/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (画像の認識・理解論文特集)
専門分野: マルチメディア応用
キーワード: 
映像信号探索,  正規化,  ひずみ,  遮へい,  検索,  

本文: PDF(575.9KB)
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あらまし: 
ディスプレイに表示されている映像をカメラで収録した映像断片をキーとして,膨大な映像データからそれと同一の映像を探索する手法を提案する.本手法は,時系列探索,すなわち,ある信号の断片がそれとは別の長時間の信号のどの時点にあるかを探索するという枠組みに基づく.探索の問合せに用いる目的信号はディスプレイに映し出された映像をカメラで収録したものを用い,その映像の断片が蓄積信号のどの箇所に存在するかを検出するために,蓄積信号を時系列に沿って照合する.本手法の基本的なアイデアは,ディスプレイやカメラの機器特性や照明による変動などの影響の少ない特徴を抽出するために時空間上の局所領域ごとの正規化を行った後,統計量に基づいて頑健な特徴を選択し,遮へいや欠落に対応するために特徴量の量子化値の一致度に基づいて類似箇所の検出を行うというものである.本手法を用いて,実環境でカメラで収録した8秒の映像信号の断片が60分の蓄積信号のどの時刻に対応するかを調べる課題について実験を行ったところ,単純な縮小画像の照合を用いた場合に8.31%であった探索精度が94.59%にまで改善し,本手法の有効性が確認された.本手法により,ひずみ,照明変動,遮へい,欠落に対して頑健な映像信号探索が可能になると考えられる.