コミュニケーション効率に基づく音声翻訳システムの評価

水島 昌英  竹澤 寿幸  清水 徹  菊井 玄一郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J90-D   No.12   pp.3131-3140
発行日: 2007/12/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (異文化コラボレーション論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
音声対話,  コミュニケーション支援,  音声認識,  音声翻訳,  コミュニケーション効率,  

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あらまし: 
音声翻訳システムのコミュニケーション支援能力を,対話実験に基づくコミュニケーション効率の観点で評価する手法を提案し,同手法により,ATRが開発した日英及び日中音声翻訳システムを評価した結果について報告する.同システムの情報伝達の効率は,一つの伝達項目を相手に伝えるのに,日英システムで1.03発話,日中で1.14発話要するレベルであることが分かった.これらは,人間が機械の代わりに翻訳を行う"Wizard of Oz(WOZ)"システムと比較すると,日英が約66%,日中では約60%に相当した.同システムを使用する話者は,WOZシステムと比較すると,発話に含める伝達項目数をほとんど減らさずに,発話の冗長な部分を削ることで発話長を短くしていた.情報伝達効率は,従来の音声翻訳主観評価における正訳率よりも,同翻訳評価結果に基づいて重み付けをした発話単位の平均情報量で,より正確に評価できることを示した.