ミリ波マイクロストリップコムラインアンテナアレーの給電線路垂直面ビームチルト設計

樫野 祐一  榊原 久二男  林 佑樹  菊間 信良  平山 裕  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J90-B   No.9   pp.864-872
発行日: 2007/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (ユビキタス社会のためのアンテナ・伝搬技術論文特集)
専門分野: アンテナ
キーワード: 
ミリ波,  アレーアンテナ,  マイクロストリップアンテナ,  ビームチルト,  

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あらまし: 
マイクロストリップコムラインアンテナアレーについて,給電線路に垂直な面の指向性制御設計自由度の向上を目的とし,広角へのビームチルト設計手法を提案する.指向性を給電線路垂直面内でチルトさせる場合,従来では給電線路間のみに位相差を加えることで実現していた.しかし,特に給電線路の本数が少ない場合,設計自由度が低いため,所望の指向性の実現が困難となる問題がある.更に,進行波型のアンテナの場合,放射素子からの反射波が他の放射素子を再励振するため,設計どおりの指向性パターンが得られない問題があった.そこで,本研究では,第1に放射素子が給電線路の両側へ交互配列されていることに着目し,給電線路両側の放射素子の励振に位相差を与えることで,給電線路垂直面の位相分布の一様性を向上させ,所望の指向性を得る方法を提案する.第2に,指向性パターンの設計精度向上のため,反射抑圧スリットを用いたアンテナ放射素子を考案した.提案の構造を用いて,ビームチルト角30度の2列26素子のミリ波コムラインアンテナアレーを設計,試作したところ,76.5 GHzにて設計値に近い測定結果を得ることができ,ビームチルト設計の実現可能性と指向性パターン設計精度の向上の効果を実験により示した.