CW波を用いたマルチスタティック測位・測速法

稲葉 敬之  千葉 勇  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J90-B   No.3   pp.298-310
発行日: 2007/03/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 計測・探査
キーワード: 
レーダ,  マルチスタティック,  ネットワークレーダ,  FMCW,  2周波CW,  測位,  

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あらまし: 
送信アンテナと受信アンテナを別個の場所に配置するマルチスタティックレーダ(ネットワークレーダ)では,主にパルス(あるいはパルス圧縮)方式(時間遅延計測に基づく距離計測)が用いられている.一方,FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式及び2周波CW方式などのCW方式は,近年車載レーダなどへの適用が進みつつあり,低コストで高性能な送受信部が開発されている.本論文では一つの送信局と三つの受信局を備え(T-R3 arrangement),送信波として上記二つのCW方式を用いた場合のそれぞれに対し,直接波を利用することで送受信局間の正確な時刻同期を必要とせず,送信局と目標間及び目標と受信局間の距離和・速度和の推定法を提案するとともに,その誤差や所要受信機帯域などについて定式化する.また3局の受信局にて得られた前記距離和・速度和をTri-lateration法を用いて目標位置三次元座標の測位,及び目標速度三次元成分の測速が期待できることを示す.