脳活動における多重内部モデルの再構成

戸田 明祐  今水 寛  樋口 さとみ  和田 安弘  川人 光男  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J89-D   No.4   pp.871-882
発行日: 2006/04/01
Online ISSN: 1881-0225
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: バイオサイバネティックス,ニューロコンピューティング
キーワード: 
内部モデル,  道具使用,  fMRI,  回転変換ジョイスティック,  再構成,  

本文: PDF(1.4MB)
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あらまし: 
ヒトが複数の道具を学習すると,それに対応する脳活動部位が複数観察されることが報告されているが,複数の似通った道具を学習したときに,脳内の活動部位がどのように変化するかということは報告されていない.我々は,fMRIによって観測される脳活動部位が,いわゆる内部モデルに対応するものと考え,被験者が回転変換ジョイスティックを学習している最中の脳活動を,fMRIによって撮像し,新しく学習される内部モデルによって,既に獲得されている内部モデルがどのように変化するか解析した.結果,新たな内部モデルが学習されることにより小脳左上部において,それぞれ似通った道具の内部モデルに対応する活動が近づいていく傾向が見られた.これは小脳左上部において,関連性のある内部モデルが狭い領域に集中していく可能性を示唆する.