CELPの聴覚的劣化感を低減する音源符号帳探索方式の検討

山浦 正  田崎 裕久  高橋 真哉  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J89-D   No.4   pp.807-815
発行日: 2006/04/01
Online ISSN: 1881-0225
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: 音声,聴覚
キーワード: 
音声符号化,  CELP,  音源符号帳探索,  符号化ひずみ,  

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あらまし: 
パルス的な駆動音源符号ベクトルを使用する低ビットレートCELP方式において,復号音声にパルス的な劣化音が発生する可能性が高い音源符号ベクトルの選択を抑制する三つの新しい音源符号帳探索方式を提案する.提案方式は,(1)入力音声の様態に基づく符号化ひずみへの適応的な重み付け,(2)時間方向の振幅分布ひずみによる符号化ひずみへの重み付け,(3)パルス的音源符号帳探索への符号化ひずみ率の上限値の設定,である.これら提案方式は,従来のCELP方式の駆動音源符号ベクトル探索における符号化ひずみ最小化規準からすると符号化ひずみが大きい音源符号ベクトルを選択するものであるが,聴感上の品質向上効果がある.提案方式を4 kbit/sのCELP方式に適用し,主観品質評価実験によってその有効性の検証を行った.その結果,提案方式の導入でMOS値がclean音声で約0.3,雑音重畳音声で約0.4改善し,提案方式の有効性が確認された.