第三者機関を利用したワンタイムIDシステムの設計,及び信用論理による安全性検証

今本 健二  櫻井 幸一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J89-D   No.4   pp.716-725
発行日: 2006/04/01
Online ISSN: 1881-0225
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (フォーマルアプローチ論文特集)
専門分野: セキュリティ
キーワード: 
Diffie-Hellmanベース鍵交換,  SVOロジック,  既知共有鍵モデル,  ワンタイムID,  

本文: PDF(260.6KB)
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あらまし: 
安全で信頼できる電子情報の交換を実現するためには,認証,秘匿性,完全性,プライバシー保護を提供するシステムが必要となる.特に現在の通信環境や実現コストを考慮した場合,攻撃者がすべての通信情報を盗聴,修正可能な公開の通信路(インターネット・Bluetooth・RFID・無線LANなどの環境)においても,利用者が安心して通信を行える環境を実現することが必要である.本論文では,既知共有鍵モデルにおけるユーザの身元識別情報の漏えいを防ぎ,拡張性の高いシステムを構成するため,セッションごとに使い捨ての識別情報"ワンタイムID"を用いた3者モデルのDiffie-Hellmanベース鍵交換プロトコルを提案する.また,提案方式に対し,信用論理に基づいた形式的検証法の一つであるSVOロジックを用いてプロトコルの安全性検証を行い,提案方式が実現可能な性質や必要としている仮定を明らかにする.また,ワンタイムID生成法について考察する.