MMSE/EGC適応切換型不等間隔アダプティブアレーアンテナ

高橋 政行  藤井 威生  神谷 幸宏  鈴木 康夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B   No.9   pp.1717-1724
発行日: 2006/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (無線応用システムの進展と多様化を支えるアンテナ・伝搬の設計・解析・測定技術論文特集)
専門分野: アレーアンテナ・到来方向推定
キーワード: 
アダプティブアレーアンテナ,  不等間隔アレー,  階層型アルゴリズム,  ドップラーシフト,  

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あらまし: 
SINRの改善を目的に,セルラ等の移動通信の基地局にアダプティブアレーアンテナを用いた場合,アレーアンテナ自身がフェージングの谷に落ち込み,結果的に十分な改善効果が得られない場合がある.この問題はアレーアンテナの開口長を大きくすることで解決することができるが,単純に開口長を大きくするとアンテナ素子数が増大し,大規模なアダプティブアレーアンテナが必要となるばかりか,高速フェージング時には重みが環境の変化に追従できなくなる問題が生じる.本論文では,前者の課題は素子間隔を不等間隔として素子数の削減を図ることで解決し,後者の課題は,重みを2段階に分けて,MMSEによる干渉除去とEGCによるダイバーシチ合成を併用することで解決している.しかしながら,低速なフェージング環境下では,全重みをMMSEにより制御した方が良好な特性を得ることができる.本論文では,初段のMMSEによる干渉除去後の所望信号の包絡線変動量によりフェージングの速度を推定し,低速フェージング時はMMSEによる一括制御を行い,高速フェージング時はMMSEとEGCによるダイバーシチ合成を組み合わせた制御を行う方法を提案する.最後に有効性を計算機シミュレーションにより評価する.