ミリ波マイクロストリップコムラインアンテナの給電線路幅変調による低サイドローブ化設計

大和 美文  榊原 久二男  田中 雄一  菊間 信良  平山 裕  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B   No.9   pp.1679-1687
発行日: 2006/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (無線応用システムの進展と多様化を支えるアンテナ・伝搬の設計・解析・測定技術論文特集)
専門分野: アレーアンテナ・到来方向推定
キーワード: 
ミリ波,  アレーアンテナ,  マイクロストリップアンテナ,  低サイドローブ,  

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あらまし: 
ミリ波帯において,一般的によく用いられる並列給電方式のものと比べて低給電損及び低サイドローブのマイクロストリップアレーアンテナの実現を目的とし,進行波励振のコムラインアンテナの設計技術を開発した.低いサイドローブのアンテナを設計する際,アレー開口にテイラー分布を実現するには,放射量制御範囲の広い素子が必要となる.特に入力端子付近では,放射量の極めて低い素子が必要で,しかも精度の高い放射量制御技術が求められる.従来のように給電線路幅が一定で,素子幅のみの変化で放射量を制御する方法では,エッチングによって実現可能な最小素子幅は0.1 mmが限界であるため,ミリ波では放射量の小さい素子が実現できなかった.そこで本研究では,アンテナ素子からの放射量が素子幅と給電線路幅との比で変化することに着目し,素子幅を変化させるのと同時に給電線路幅を変化させることで,放射量制御範囲を広くする方法を考案した.提案手法により,1列27素子アレーを設計,試作したところ,正面より60度以内の角度範囲において,76 GHz帯でサイドローブレベルが-27.1 dBとなり,低サイドローブ化の効果を実験により示した.