アンテナメインビーム幅内ステアリングベクトルの部分空間構造を利用した目標数推定法

高橋 龍平  諏訪 啓  稲葉 敬之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B   No.7   pp.1124-1130
発行日: 2006/07/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (観測・計測・探査における電波応用の最新技術論文特集)
専門分野: 目標推定・測距
キーワード: 
レーダ,  測角,  部分空間,  AIC,  MDL,  

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あらまし: 
レーダにおける目標測角では,高い測角精度を有するモノパルス測角が従来広く用いられている.ところがモノパルス測角は原理的に1目標の測角しかできず,複数目標を分離・測角することができない問題がある.一方,この問題を解決するために,超分解能アルゴリズムを用いて複数目標を分離・測角する方法がある.このことから,1目標の場合にはモノパルス測角を用い,複数目標の場合のみ超分解能アルゴリズムを用いて分離・測角するような新しいレーダ測角方式が考えられている.この方式では,測角アルゴリズムの選定,及び超分解能アルゴリズムによる分離・測角を行うための到来波数推定が重要な課題となる.ここでレーダにおける目標信号は,メインビーム方向に向けて送信したレーダ波に対する反射信号であるから,メインビーム内に到来するという特徴をもつ.そこで,あらかじめメインビーム内に到来する目標信号の部分空間(メインビーム部分空間と記す)を求めておき,観測した到来目標信号の部分空間の固有ベクトルとメインビーム部分空間の固有ベクトルとの関係に着目した到来波数推定法を提案する.本論文では,提案法の原理及びシミュレーション計算例を示した後,AIC,MDLとの性能比較を計算機シミュレーションにより実施し,提案法の有効性を示す.