生物に着想を得た情報ネットワーク制御

若宮 直紀  村田 正幸  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B   No.3   pp.316-323
発行日: 2006/03/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 解説論文
専門分野: 
キーワード: 
生物システム,  拡張性,  頑健性,  適応性,  自己組織化,  

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あらまし: 
近年急速に発展しつつあるモバイルアドホックネットワーク,センサネットワークなど無線リンクを用いるネットワークにおいては,ノード間リンクの特性は時間とともに変動する.また,P2Pネットワークなどのオーバレイネットワークにおいても,オーバレイネットワーク自身,あるいはオーバレイネットワーク内の個々のノードが自律的にリンクを形成していく必要がある.これらのネットワークにおいては,固定的に設置されたルータやリンクの存在を前提とした従来のネットワーク制御技術を適用することができず,様々な新しい制御技術が必要になっている.これらのネットワークにおいては従来にも増して拡張性や自律性,適応性などの特性が求められているが,本論文では特に生物システムのもつ頑健性,適応性,自律性(自己組織化)などに着目し,生物システムの様態に基づいたネットワーク制御技術を概観する.それによって,生物システムに着想を得たネットワーク制御の利点,欠点などを述べ,今後の方向性を示す.