データベースに基づくサーバサイド迷惑メール検出システム

松浦 広明  齋藤 彰一  上原 哲太郎  和田 俊和  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J88-B   No.10   pp.1934-1943
発行日: 2005/10/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (インターネットアーキテクチャ技術論文特集)
専門分野: セキュリティ技術
キーワード: 
マスメール,  スパム,  メールフィルタ,  事例ベース判別,  メールシステム運用,  

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あらまし: 
本論文では,メールサーバ上で運用可能な迷惑メール検出システムを提案する.複数ユーザあてのメールを受信するメールサーバ上で,迷惑メールを自動的に検出する用途には,Bayesian Filterなどの認識システムは適さない.これは,(1)トレーニングデータによって識別結果が大きく変化する,(2)通常のメールを誤って迷惑メールとする可能性が原理的にある,などの理由による.これらの問題を回避するためには,実際に送信された迷惑メールとの共通性を調べ,それに基づいて検出を行う方式が適している.この考えに基づき,我々は迷惑メールの収集とそれらのチェックサム計算・登録を自動的に行うデータベースを構築すると同時に,受信メールについて同様に計算したチェックサムがデータベースに含まれるか否かによって迷惑メールを検出するシステムを開発した.このシステムを1,700名以上のユーザが常時利用しているメールサーバ上で運用している.検出機能はライブラリで提供され,メールフィルタ及びPOPデーモンに組み込んで,POP利用者を対象に実験を行った結果,メールフィルタのみで約76%,POPとの併用で約82%の認識率が達成できたことを確認した.