動きの特徴量に基づく動画像の適応的フレーム間隔制御

宮田 高道  溝口 祐介  吉田 俊之  酒井 善則  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J88-A   No.1   pp.23-38
発行日: 2005/01/01
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (ディジタルデータ付き論文小特集(CD-ROM付))
専門分野: 
キーワード: 
スケーラブル符号化,  フレームレート,  フレーム挿入,  画質,  主観評価,  

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あらまし: 
動画像に対する一般的な時間スケーラブル符号化は,等間隔のフレーム列である基本レイヤと,その間に等間隔にフレームを配置した拡張レイヤによって実現されており,したがって拡張レイヤにおいて取り得るフレームレートは基本レイヤのフレームレートに依存した強い制限を受ける.一方,動画像はほぼ静止しているシーンから逆に激しい動きを伴うシーンまで様々な動きのactivityを有するシーンから構成されているため,基本レイヤのフレーム間の動きに応じてフレームを適応的に挿入することにより,拡張レイヤを構成する際の自由度が高くなり,柔軟なフレーム間隔の制御が可能となる.本論文では,フレーム間の動きベクトルの統計量として得られる特徴量を利用し,フレーム間隔を適応的に制御する新しい手法を提案する.まず,定フレームレートの人工動画像を用いた主観評価実験とその統計処理によって,動きの特徴量とフレーム挿入の必要性との関係を定式化する.次に,この結果を利用し,定レートのフレーム列に適応的にフレームを挿入することで時間方向の主観画質,すなわち動きの滑らかさを改善する手法を提案する.最後に,得られた不等間隔フレーム列の生成手法を実画像に適用し,その有効性を確認する.