帯域制限フィルタ特性を考慮したCMAアダプティブアレーにおけるユーザ識別方式

三浦 友博  藤井 威生  神谷 幸宏  鈴木 康夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J87-B   No.9   pp.1230-1239
発行日: 2004/09/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (ワイヤレスパーソナル通信におけるアンテナ・伝搬の最新技術論文特集)
専門分野: アダプティブ・スマートアンテナ技術
キーワード: 
CMA,  アダプティブアレーアンテナ,  SDMA,  コサインロールオフフィルタ,  

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あらまし: 
本論文では,アダプティブアンテナ制御アルゴリズムの一つであるCMA(Constant Modulus Algorithm)を用いたSDMA(Space Division Multiple Access)基地局における端末識別法を提案した.CMAは,到来する信号のうち,定包絡線信号を所望波としてとらえようとするアルゴリズムであるが,CMAを用いてセル内の複数ユーザを分離受信するSDMA方式を考えた場合,希望端末のみでなく他の端末の送信信号もともに定包絡線変調波であることを考慮する必要がある.そこで本論文では,送受信時の帯域制限フィルタにコサインロールオフフィルタを使用した場合,送信信号は定包絡線変調波であっても,基地局において非同期でサンプリングした場合,フィルタ通過後の信号の定包絡線性が劣化することに着目した.この性質を利用し,CMAプロセッサから見た干渉波がすべて非定包絡線信号となり,所望波にビームを形成することが可能となる方式として,シンボルレート制御方式と,同期タイミング制御方式の2方式を提案し,その動作特性の検討を行った.