SLAで規定された同時到着を遵守するための複数マルチキャストを用いた伝送方式

小山 貴夫  小林 亜樹  山岡 克式  中村 太一  酒井 善則  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J87-B   No.7   pp.929-939
発行日: 2004/07/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 伝送方式・伝送機器
キーワード: 
IPマルチキャスト通信,  公平性,  同時到着,  クラスタリング,  自己回帰モデル,  

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あらまし: 
本論文では,サービス提供者が事前に定めるサービス品質の契約(SLA: Service Level Agreement)の中で規定するコンテンツの到着時刻のずれの大きさを,すべてのクライアントに対して保証する方式について述べる.この実現のため,複数のマルチキャストグループを用いた通信によりに配信する方式について提案する.本方式では,まず,1)SLAで定められた到着時刻のずれを満たすためにあらかじめ全クライアントに共通なSLAペナルティを定義する.次に,2)伝送時間を特徴パラメータとし,クラスタリング手法によりSLA遵守可能なグルーピングを行い,伝送するマルチキャストグループと対応付けを行う.3)更に,個々のクライアントと配信サーバ間での到着確率密度とSLAペナルティの畳込みにより得られるSLAの評価量を伝送開始時刻の関数として定義し,マルチキャストグループごとの伝送開始時刻を定める.本手法では,マルチキャストグループの割当にクラスタリングを用いることで,実時間処理でサービスの実現が可能となった.本論文では,前述の特徴に加え,伝送系の回線状態推定方法と,シミュレーションによる提案手法の妥当性評価について詳細に述べる.