マルチパス環境での ΣΔ アンテナによる低高度レーダ目標の高度推定法

稲葉 敬之  荒木 純道  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J87-B   No.3   pp.446-456
発行日: 2004/03/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 計測・探査
キーワード: 
マルチパス,  モノパルスアンテナ,  周波数ホッピング,  最ゆう推定法,  

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あらまし: 
モノパルスアンテナをもつ航空管制レーダや追尾レーダなどで低高度目標の高度推定を行う場合,海面(あるいは地面)反射によるマルチパス現象によりモノパルス測角値(すなわち高度推定値)に大きなスパイク誤差とバイアス誤差が生じることが知られている.本論文では,周波数ホッピング(F/H: Frequency Hopping)を併用しフェージング対策を図るとともにアレーの次元を確保することで,従来のモノパルス測角法(以下,ΣΔ モノパルス法と呼ぶ)では困難であったマルチパス環境での高度推定を可能とする最ゆう推定法に基づく目標高度推定法(ΣΔML法)を提案する.計算機シミュレーションにより,提案法である ΣΔML法における目標高度推定精度の S/N 依存性,等価地球半径係数誤差依存性について,ΣΔ モノパルス法,4サブアレー構成によるML法及び同F/Hを併用したML法と比較評価した.その結果限られた条件下による確認ではあるが,提案法では,従来の ΣΔ モノパルス法で問題であった,スパイク誤差やバイアス誤差のない推定が期待できることを明らかにした.