最適フレームレート推定に基づく動画像符号化法の有効性について

稲積 泰宏  吉田 俊之  酒井 善則  堀田 裕弘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J87-B   No.2   pp.292-304
発行日: 2004/02/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: マルチメディアシステム
キーワード: 
動画像符号化,  主観品質,  最適フレームレート,  主観評価実験,  平均オピニオン評点,  

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あらまし: 
低レートでの動画像通信における画像品質を改善する方法として,空間・時間方向の情報量のバランスを考慮してフレームレートを制御するアプローチがある.筆者らはこれまで,単一シーンで構成される動画像に対して,指定されたビットレート下で主観評価品質が最大となるフレームレート(最適フレームレート)の推定法を提案してきた.本手法は動画像の特徴量を用いて最適フレームレートを高精度に推定可能であるが,これを動画像符号化法へ適用する際には,( 1 )特徴量の一つである平均2乗誤差(MSE)の比の演算量が膨大である,( 2 )最適フレームレートが時間とともに変動する場合におけるフレームレート制御の有効性が十分に検証されていない,という問題が残されている.そこで本論文では,まず( 1 )の問題を検討し低演算量で処理可能な最適フレームレートの推定法を導く.次に,得られた最適フレームレートの推定法に基づく動画像符号化法を提案するとともに,その有効性を検証する.最適フレームレート及びいくつかの固定フレームレートによる符号化動画像に対して主観評価実験を行った結果,最適フレームレートの主観品質は最も高い品質を与える固定フレームレートと同程度以上となることが確認され,これより( 2 )の有効性が確認された.