干渉波環境での車載用レーダ信号処理構成の検討

稲葉 敬之  荒木 純道  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J87-B   No.2   pp.199-212
発行日: 2004/02/01
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
干渉抑圧,  直交変換,  適応ビーム形成,  最ゆう推定法,  到来方向推定,  

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あらまし: 
高度道路情報システム(ITS; Intelligent Transport System)の一環として車載レーダの研究・開発が進められている.車載レーダにて危険を早期に感知し自動車を安全に制御することで,衝突の回避,衝突被害の軽減が期待される.このため,車載レーダでは各車両の情報(距離,角度,速度)を計測し,その動きを正しく予測することが必要となる.しかし,他車レーダの送信波などが自車レーダに直接入射するような強い干渉波環境においてこれら情報を正しく計測することは難しい問題である.本論文では,干渉波環境で上記の情報,特に目標角度を計測することを目的としたレーダ信号処理の基本構成に関して提案する.提案する基本構成では,干渉波の数に応じて干渉波抑圧法を選択し,目標検出したデータサンプルに対してのみ目標測角を実施する構成としている.計算機シミュレーションによりビーム内に干渉波と目標が存在する場合などMUSIC単独では角度分離できないような状況においても,提案する基本構成では目標測角が可能であることを示す.また,本論文で採用した干渉抑圧アルゴリズム,及び目標測角アルゴリズムの組合せに関する基本的特性の評価・確認を行う.