方向別自動音量調整マイクロホンアレー

小林 和則  古家 賢一  羽田 陽一  片岡 章俊  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J87-A   No.12   pp.1491-1501
発行日: 2004/12/01
Online ISSN: 
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 電気音響,音響一般
キーワード: 
マイクロホンアレー,  自動音量調整,  AGC,  適応型アレー,  話者方向推定,  

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あらまし: 
本論文では,話者ごとに音声レベルを自動調整することで広範囲の収音を実現する方向別自動音量調整マイクロホンアレーを提案する.テレビ会議や音声会議などの拡声通信において,マイクロホンで受音した音声信号を通話相手が聞き取りやすい信号レベル(適正レベル)で送信することは,快適な通信を行うために必要不可欠である.しかし,1地点で複数人が参加するテレビ会議や音声会議では,話者位置によってマイクロホンに収音される音声レベルが大きく異なる.このため,従来のAGC(Automatic Gain Control)では,1人の話者に対してレベル調整をしても,他の話者の音声レベルが不適切となる問題がある.この問題を解決するために,マイクロホンアレーによる話者方向検出と指向性形成により音量調整を行う方向別自動音量調整マイクロホンアレーを提案する.方向別自動音量調整マイクロホンアレーは,検出した話者方向情報を用いて話者ごとの音声レベルを推定し,すべての話者に対する音声レベルが適正となる指向性を形成する.これにより,複数人参加の通信においても,すべての話者に対して適正レベルでの収音が可能となり,快適な通話が実現する.更に,拡声通話において安定して音響エコーを消去するために,筆者らが先に提案したエコーキャンセラ一体型マイクロホンアレーとの組合せについて検討した.提案法の効果は,音声会議を想定した評価実験により検証した.