モード展開分極電流モデル解法の誘電体共振器アンテナへの適用

井上 貴司  稲垣 直樹  菊間 信良  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J86-B   No.1   pp.76-84
発行日: 2003/01/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
誘電体共振器アンテナ,  モード展開分極電流モデル解法,  体積積分方程式,  誘電体導波管モデル,  HFSS,  

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あらまし: 
体積積分方程式法の一つである分極電流モデル解法(PCMM)は,誘電体による電磁界散乱や誘電体からの放射の解析などに用いられている.筆者らは,分極電流密度を球波動関数で展開する全領域モーメント法:モード展開分極電流モデル解法(M-PCMM)を提案し,誘電体散乱の解析に適用している.本論文では,このM-PCMMを,直線形プローブを用いて直方体誘電体を励振する誘電体共振器アンテナ(DRA)の解析に適用し,実測した結果と比較を行った.誘電体導波管モデルによる近似と有限要素法で解析するAnsoft社のHFSSによる結果とも比較した.三つの解析手法は,共振周波数と無負荷 Q に対して十分な結果を与え,更にM-PCMMとHFSSは利得や放射効率などに関しても測定値と近い値を与えることを示した.特に,誘電体と外部のプローブの間隔がわずかに変化するだけでも,DRAの特性に大きな影響を与えることを確認した.