DCT領域における画素間相関係数の計算法

稲積 泰宏  藁科 卓司  吉田 俊之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J86-A   No.6   pp.684-693
発行日: 2003/06/01
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 画像
キーワード: 
画素間相関係数,  DCT係数,  直接計算,  演算量,  

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あらまし: 
画素間相関係数 ρ をDCT係数より求める手法を検討する.その最も単純な方法は,対象となるDCT係数に高速逆DCTを適用して画素値を求め,ρ を画像領域で定義に従って計算するものであるが,ρ の値のみを必要とする場合には逆DCTを施す復号操作は冗長である.そこで,本論文では ρ をDCT領域で直接計算する方法を提案する.まず,画像領域における ρ の定義式をDCT係数によって表し,更にDCTの直交性等を用いて総演算量を削減することで,高速逆DCTを用いた場合に比べ約50%の演算量で ρ を算出可能な手法を導く.次に,画像のような相関の高いデータに対しては,DCT係数のエネルギーは低周波側に集中するという性質を利用し,高周波のDCT係数を無視することによって演算量を約30%程度にまで削減する.いくつかの試験画像に対して提案手法を適用し,その妥当性を検証する.