JGN IPv6ネットワーク

小林 和真  勝野 聡  中村 一彦  美甘 幸路  林 久善  町澤 朗彦  北辻 佳憲  江崎 浩 

誌名
電子情報通信学会論文誌 B  Vol.J85-B  No.8  pp.1156-1163
発行日: 2002/08/01
Online ISSN: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 招待論文 (インターネットアーキテクチャ技術論文特集)
専門分野: 大規模ネットワーク
キーワード: 
IP version 6次世代インターネットJGN(Japan Gigabit Network)相互接続性

本文: PDF(883.2KB)


あらまし: 
インターネットにおけるIPアドレス枯渇問題,経路増大問題などのインターネットプロトコルに起因する各種の問題に対応するために,次世代インターネット技術としてのIP version 6(IPv6)の研究開発が進められている.こうした背景をもとに,国際的に通用する次世代のインターネット技術に適応できる広域実験ネットワークとして,通信・放送機構は列島縦断型ギガビットネットワーク(JGN:Japan Gigabit Network)のIPv6への対応を実施した.IPv6サービスを提供可能なアクセスポイントを,ルータ設置拠点28箇所を中心に,全国に47箇所展開している.これにより,IPv6への早期の移行,あるいは開発製品のIPv6への対応など,各種の実証や運用実験を行うことが可能なIPv6ネットワークが整備された.加えて,現時点でのIPv6対応のルータ装置についてのシステム間の相互接続検証を実施するために,IPv6システム評価検証センターが岡山と幕張(分室)に,また,IPv6対応ネットワーク機器の運用,管理技術の開発のためのIPv6システム運用技術開発センターが,東京(大手町)に設置されている.本論文ではJGN IPv6ネットワークの概要として,ネットワーク構成,マルチベンダによるIPv6ルータ機器,アドレス空間,ルーチング等のネットワークの設定,公開アクセスポイントについて述べるとともに,本ネットワークの構築に際して新たに設置されたIPv6検証評価センター,IPv6運用技術開発センターにおける研究開発について紹介する.加えて,IPv6ネットワークの性能についても実際の測定結果を掲載する.