マルチメディア衛星通信システムにおけるモード切換型アクセス制御方式

内田 大誠  工藤 栄亮  大津 徹  風間 宏志  水野 秀樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J85-B   No.7   pp.1061-1077
発行日: 2002/07/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 衛星・宇宙通信
キーワード: 
衛星通信,  マルチメディア,  多元接続,  トラヒック解析,  スループット,  

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あらまし: 
双方向衛星回線によりマルチメディアサービスを多数のユーザ地球局に提供するマルチメディア衛星通信システムにおいては,アップリンク衛星回線のアクセス方式が収容ユーザ数に大きな影響を与える.そこで本論文では,マルチメディアサービスでの様々なトラヒックパターンに対応するため,各ユーザ地球局が自局の送信待ちパケット量を観測することによって自局のトラヒック量の高低を判別し,判別したトラヒック量の高低によってアクセス方式を回線競合型アクセス方式と回線占有型アクセス方式とに適宜切り換えるモード切換型アクセス制御方式を提案し,その特性を,異種呼混在モデルを用いてシミュレーションにより評価した.その結果,(1)遅延特性の劣化を回避しながら,スループット特性を更に向上させるためには,回線競合型帯域と回線占有型帯域の割当比率並びに占有回線要求信号用帯域の回線容量をシステム全体のトラヒックに応じて制御することが最も有効である,(2)ランダムトラヒックとバーストトラヒックが混在するとき,ユーザ地球局数が衛星回線数の3倍以上であればアクセス方式を固定とする従来方式よりもスループット特性が向上する,(3)ユーザ地球局数が衛星回線数の10倍以上のとき,回線競合型帯域と回線占有型帯域の割当比率並びに占有回線要求信号用帯域の回線容量を適切な値に設定することにより,ランダムトラヒックとバーストトラヒックのトラヒック比率にかかわりなく,アクセス方式を固定とする従来方式よりもスループット特性が向上することを明らかにした.