モード分極電流モデル解法と誘電体散乱への応用

井上 貴司  稲垣 直樹  菊間 信良  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J85-B   No.5   pp.788-796
発行日: 2002/05/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
分極電流モデル解法,  球波動関数,  誘電体散乱,  体積積分方程式,  

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あらまし: 
体積積分方程式法の一つである分極電流モデル解法(PCMM)は,誘電体による電磁界の散乱や誘電体を含むアンテナの解析に用いられている.従来のPCMMでは,部分領域モーメント法が多く用いられ,誘電体の分割数に比例した未知数の数が必要になるため,計算時間が長くなる.本論文は,分極電流密度を誘電体内で共通の球波動関数でモード展開し,その係数を未知量とする手法(M-PCMM)を提案する.未知数の数は誘電体の分割数に関係なく,モード展開法と同程度であるため計算時間の短縮を図ることができる.この手法の妥当性を検討するために,立方体誘電体による散乱の解析を行い,M-PCMMと従来のPCMMによる解析結果を比較した.散乱指向性及び内部電磁界は一致し, M-PCMMは計算時間を大幅に短縮することがわかった.