マルチパス環境での空間・周波数最大比合成法

稲葉 敬之  荒木 純道  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J85-B   No.12   pp.2280-2289
発行日: 2002/12/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
マルチパス,  DBF,  空間ダイバーシチ,  周波数ホッピング,  最大比合成,  

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あらまし: 
追尾レーダで低高度目標の追尾を行うとき,直接波と海面(あるいは地面)反射波からなるマルチパスによりフェージングが発生し追尾の維持が困難となる問題が生じる.本論文では,この問題に対する対策としてアレーアンテナで周波数ホッピング(frequency hopping)を併用した空間・周波数最大比合成法を提案する.なお,送受信系装置規模低減のため,また最大比合成ウェイト計算負荷低減のため,アレーアンテナはサブアレー構成とし,サブアレー出力に最大比合成法を適用する.計算機シミュレーションにより,フルDBF及びサブアレー構成における空間・周波数最大比合成法の効果を比較評価した.その結果,周波数ホッピング範囲を20%とすることで,高度100 m(一定)の目標に対し,距離5,000~40,000 mの範囲という限定された条件下ではあるが,提案法により自由空間での電力レベル以上が得られることが確認された.また,サブアレー構成にすることによるダイバーシチ利得低下は小さいことが確認された.