アレーアンテナの初期校正に関する検討

稲葉 敬之  坂本 禎治郎  三浦 龍  大堂 雅之  荒木 純道  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J85-B   No.10   pp.1757-1769
発行日: 2002/10/01
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DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
素子間結合,  DBF,  初期偏差,  校正法,  最小2乗法,  直交符号,  

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あらまし: 
アレーアンテナを用いた高分解能到来方向推定法として,相関行列の固有展開に基づくMUSICやESPRITアルゴリズムの活発な研究開発が進められている.実際のアレーアンテナにおいて,これら高分解能アルゴリズムが最良の性能を発揮することに対する阻害要因として,アレー状態における素子間結合などに起因する素子パターンの不均一性が考えられる.本論文では,アレーアンテナがsingle mode動作であると仮定し,給電系透過振幅位相の初期偏差,及び素子間結合などの誤差が最終的に複素定数を要素とする一つの結合行列として表現可能とした場合において,校正データ計測時の供試体を搭載する回転台の回転中心誤差を補償し,かつ結合行列を推定する方法を提案している.受信アレーアンテナにおける計算機シミュレーションにより,提案法にて回転中心座標と結合行列を推定可能であり,受信信号に対し推定した結合行列の逆行列を掛けることで,初期偏差及び素子間結合などが補償された受信信号を得ることが可能であることを明らかにした.