ドメインプールを逐次修正するフラクタル画像符号化

原田 雅樹  木本 伊彦  藤井 俊彰  谷本 正幸  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J84-D2   No.4   pp.641-648
発行日: 2001/04/01
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像処理,画像パターン認識
キーワード: 
画像符号化,  フラクタル,  IFS,  ドメインプールの修正,  

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あらまし: 
フラクタル画像符号化では,画像中の自己相似性を利用し,そのパラメータを符号とすることで画像情報の圧縮を行う.フラクタル画像符号化を用いて画像を符号化する際,一般には誤差のないパラメータを見つけることは困難であり,近似誤差が生ずる.更に,実際には量子化を行うため,量子化誤差も生ずる.このため,たとえ符号化側で最適な近似を行ったとしても,復号側ではより大きな誤差を生じる可能性がある.この誤差は,符号化側と復号側においてドメインプールに相違があることに起因する.そこで本論文では,この相違を削減して符号化性能の向上を図ることを目的とし,符号化時にドメインプールを逐次修正しながらパラメータを求める方式を提案する.提案法では,各レンジブロックについてパラメータが求められると,直ちにその近似値によってドメインプールを修正する.更に,修正された位置にあるドメインブロックを参照するブロックもまた修正する.本手法により,修正を行わない場合に比べてSN比で平均約0.5 dB,Barthelらの手法に比べて平均約0.1 dBの改善が得られた.実験結果から,1段の修正を施すのが適当である.また,Barthelらの手法に比べて非常に短い処理時間で符号化性能の改善が得られた.