彩:コンパイル時に自動生成されるPortalをもとに動的再構成可能なオペレーティングシステム

小林 良岳  佐藤 友隆  唐野 雅樹  結城 理憲  前川 守  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J84-D1   No.6   pp.605-616
発行日: 2001/06/01
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 特集論文 (システム開発論文特集)
専門分野: ソフトウェアシステム
キーワード: 
オペレーティングシステム,  タスク,  動的再構成,  ソフトウェア,  

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あらまし: 
連続して使用しているシステムでは,その上で実行中のプログラムに変更を行うことは困難である.しかし,性能の向上やバグの除去による信頼性の向上を考えたとき,ソフトウェアに対する変更は必要不可欠である.実行中のプログラムの一部を動的に差し替えたり拡張するには,実行状態及び内部状態を監視する手段が必要であり,更に,変更時には新しいモジュールにその状態を反映してやる必要がある.そこで,我々は状態再現を伴ったソフトウェア部品の変更が可能なOS「彩(Aya)」の実装を行っている.我々の手法では,状態監視のためにプログラマがソースコードに変更を加える必要はなく,Portalと呼ばれる状況監視のためのコードをコンパイル時に自動生成し,それをOS側で管理する.これにより,プログラム作成時のミスを軽減することができると考えられる.また,状態の監視は差替え要求時にのみ動的に行うため運用時のオーバヘッドを削減できる.本論文では,Ayaで実現されている動的再構成のための要素について述べる.また,評価を行いPortal組込みによるオーバヘッドは,実用に耐え得る範囲であることを示す.