ユーザ効用によるネットワークサービスの比較評価

渡辺 啓  村田 正幸  宮原 秀夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J84-B   No.3   pp.514-522
発行日: 2001/03/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 交換
キーワード: 
料金制度,  通信品質,  ベストエフォート型サービス,  資源予約型サービス,  ユーザ効用,  

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あらまし: 
現在,ISP(インターネットサービスプロバイダ)で広く用いられている料金制度は,ISPへの接続時間を基準にしたものである.しかしながら,接続時間は実際のネットワーク資源の使用量を表すものではない.また,近年,インターネットにおける音声や動画像などの実時間アプリケーションの開発も盛んであるが,実時間通信が広く利用されるようになると,現在の料金制度のもとでは,ユーザ間の公平性が保たれない可能性がある.実時間通信のサポートのために,ネットワーク資源を予約することによって通信品質を保証する資源予約型サービスも検討されるようになっているが,帯域予約に必要なコストを含めた評価は十分になされていない.そこで本論文では,ユーザ効用を通信品質とコストによって定義し,現状の料金制度におけるユーザ効用を明らかにし,また,実時間通信アプリケーションと従来のデータ通信アプリケーションがネットワーク資源を共有している場合におけるユーザ効用を調べることによって,料金制度を含めたネットワークサービスの比較評価を行っている.