OFDM/FDDシステムにおける遅延プロファイル情報チャネルを用いたサブキャリヤ送信電力制御方式の特性

前田 規行  三瓶 政一  森永 規彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J84-B   No.2   pp.205-213
発行日: 2001/02/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 地上無線通信
キーワード: 
OFDM,  遅延プロファイル情報,  サブキャリヤ送信電力制御,  周波数選択性フェージング,  

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あらまし: 
広帯域無線伝送システムを実現するうえで,畳込み符号を適用したOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式は,周波数選択性フェージングに対する耐性に優れ,良好な伝送品質を確保できる有効なシステムである.しかし,伝送速度の高速化に伴いバースト長が短くなるため,インタリーブが効果的でなくなり誤り訂正能力が低下するという問題や,広帯域化に伴い送信電力が増加するという問題が生じる.これは特に,高速伝送の需要が高く,ドップラー周波数の小さな屋内環境への適用を考えた場合に顕著となり,更なる受信機感度の向上及び送信電力の低減が必要不可欠となる.本論文では,パイロットチャネルから推定した遅延プロファイル情報を通信相手に通知し,得られた遅延プロファイル情報をもとに,サブキャリヤごとの受信状況が一定になるように送信電力を制御することで受信機感度の向上を実現するサブキャリヤ送信電力制御方式を提案する.更にパンクチャド符号を効果的に適用することで,サブキャリヤ送信電力制御を適用する際に生じる過剰な送信電力を抑圧するPNPA(Partial Non-Power Allocation)を適用することも検討している.提案方式の伝送特性を計算機シミュレーションで評価した結果,本方式を用いることにより誤り訂正能力が飛躍的に向上し,送信電力を大幅に低減できることを確認した.