反射音を利用したマルチビームフォーミングによる音声認識

西浦 敬信  中村 哲  鹿野 清宏  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J83-D2   No.11   pp.2198-2205
発行日: 2000/11/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 特集論文 (音声情報処理:現状と将来技術論文特集)
専門分野: 現状技術の応用:音声・音響情報処理
キーワード: 
ハンズフリー,  マイクロホンアレー,  マルチビームフォーミング,  反射音の補正,  音声認識,  

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あらまし: 
本論文では,残響下における音声認識性能の向上のため,マイクロホンアレーを用いて目的音声の直接音だけでなく反射音に対しても指向性を形成し有効利用することを検討する.これまでに,反射音を用いたビームフォーミング手法としてFlanaganらがマルチビームフォーミングを提案している.しかし,Flanaganらのマルチビームフォーミングは,壁のインピーダンス特性による音のひずみを考慮していないため,この方法を音声認識に適用しても音声認識性能は劣化する可能性があった.また,Flanaganらはマルチビームフォーミングの有効性について計算機シミュレーション実験により評価していたため,実環境での性能については明らかにされていなかった.そこで,本論文では実環境においても有効なマルチビームフォーミングを実現し,更に壁のインピーダンス特性による音のひずみを補正して音声認識に適用することを検討する.提案法を評価するために,廊下にて収録したマイクロホンの信号を用いて評価実験を行った.その結果,従来のシングルビームフォーミングよりも音声認識性能が向上することが明らかとなった.