2色2線式符号化に基づく非同期電流モード多値VLSIシステム

羽生 貴弘  亀山 充隆  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J83-C   No.6   pp.463-470
公開日: 2000/06/25
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Print ISSN: 1345-2827
論文種別: 特集論文 (低電力LSI論文小特集)
専門分野: 
キーワード: 
多値2色2線符号化,  ハンドシェイク通信方式,  2線相補信号,  2線式差動論理,  電流モード多値VLSI,  

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あらまし: 
ディープサブミクロンVLSIにおいて,クロックスキューなど配線に起因する性能劣化や電力消費の増大を解決する一手法として,非同期データ方式が知られている.本論文では,多値データ転送を休止相なしで行える新しい非同期多値データ通信方式を提案する.本方式では,2線R値相補信号対を活用し,「有効データ」の場合にその2線信号対の和が常に一定値となる.また,奇数相と偶数相でそれぞれ異なる2線信号対を定義するとともに,偶数相での各信号レベルが奇数相での場合と比較して常に大きくなるように設定する.これにより,奇数相及び偶数相時に,それぞれ2線信号対の和が最小及び最大となるため,2線信号対の和に着目すれば2相間のデータ遷移に単調性が保たれ,単純なしきい演算で有効データの検出が可能となる.更に,2線信号対の線形和に基づく非同期制御回路の構成では,「結線のみで電流の線形加算が実現できる」点に着目し,電流モード多値回路方式によりコンパクトに実現できることを明らかにする.