ベストエフォート型サービス/資源予約型サービスにおけるユーザ効用の比較

渡辺 啓  滝根 哲哉  村田 正幸  宮原 秀夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J83-B   No.6   pp.789-799
発行日: 2000/06/25
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 交換
キーワード: 
通信品質,  ベストエフォート型サービス,  資源予約型サービス,  ユーザ効用,  

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あらまし: 
従来,インターネットではスループットや遅延などの通信品質 (QoS)を保証しないベストエフォート型サービスのみが提供されてきた.しかし,音声や動画像など の実時間転送に対する要求が高まり,そのためにネットワーク資源を予約することによって通信品質を保証する資源予約型サービスについても検討されるようになっている.しかしながら,資源予約型サービスについては,パケット処理のオーバヘッドなどの問題とともにスケーラビリティの問題も指摘され, 「ベストエフォート型のままでよいのか? それとも資源予約型が必要か?」 という基本的な議論も引き続いて行われている.本論文では,ユーザがネットワークアプリケーションを使用したときに得られる通信品質をユーザ効用と考え,ベストエフォート型サービスと資源予約型サービスの二つのサービスモデルにおける実時間アプリケーションのユーザ効用を示し,それらの比較評価を行っている.その結果,回線容量が十分にあればベストエフォート型サービスでも 十分な効用が得られること,ただし,そのためには適切なネットワーク設計によって十分な回線が準備できること,そうでない場合には予約型サービスが必須であることなどを定量的に示した.