複数のセンサデータを用いた事例検索による発雷予測支援方式

木瀬 若桜  系 正義  野本 弘平  小菅 義夫  浅野 福吉  渡邉 伸一郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J83-B   No.11   pp.1598-1607
発行日: 2000/11/25
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 計測・探査
キーワード: 
気象,  ,  事例検索,  レーダ,  

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あらまし: 
雨・雲・雷・突風といった自然現象を観測し,これらによる被害を未然に防ぐため,従来から気象レーダを利用した観測が行われている.近年の計算機能力の向上,並びにこれまでの気象観測の研究成果から,雷の発生(発雷)の予測のような,気象に関するより高度な技術が求められるようになっている.しかし,従来主流であった物理学的メカニズムを用いた気象予測では,地域特有の短期間の気象予測を行うことが困難である.このような場合には,現在の気象状況と類似した過去の気象事例を検索し,その後に発雷に至ったか否かを知るシステムが有効であると考えられる.しかし,現在の気象状況と全く同じ過去の状況は通常は存在しないため,その状況がどれだけ類似しているかを評価する仕組みを実現することが課題となる.本論文では,事例検索を用いて発雷予測支援を行うための方法を提案する.この方法では,雷の発生とかかわりの深い雷雲に着目し,各種センサデータから得られる季節,位置,雷雲の発達・衰弱といったような雷の気象学的特徴を利用することにより,現在の気象状況に類似した過去の気象事例を検索し,発雷予測の支援を行う.