マルチプロセッサシステムにおけるロールバックポイント評価法

米田 清光  松原 隆  古賀 義亮  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J82-D1   No.8   pp.1071-1079
発行日: 1999/08/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: フォールトトレランス
キーワード: 
マルチプロセッサシステム,  ロールバック手法,  ドミノ効果,  一貫性,  時相論理,  

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あらまし: 
コンピュータ技術の発展に伴い, システムの高機能化・高速化を目的として高速データ伝送路により 接続されたマルチプロセッサシステムが開発され実際に運用されつつある. 応用範囲の拡大に伴い, システム障害が経済的・社会的損失をもたらすことから, システムの高信頼化技術が要求されている. 信頼性向上の一手法として, システムの内部に故障が検出されたならば, 実行中の処理を一時中断して再実行する方法があり, ロールバック手法といっている. このロールバック手法により一過性の故障を回避することができる. ロールバック手法をマルチプロセッサシステムに適用した場合, システム全体の処理一貫性を保ち, かつメッセージを喪失しないことが重要となる. 本論文では, 信頼性の高い通信が確保されているシステムを前提とし, あるプロセスで故障が生じた場合に, すみやかにシステム全体として一貫性があり, かつメッセージ喪失のない状態から再実行を行うため, 各プロセスにおいて再実行しなければならないチェックポイントを 時相論理を適用して求める手法を提案する. また,ロールバック手法を用いる場合に, 一貫性のため故障に備えチェックポイントを保存する必要があるが, 一方保存の必要がなくなったチェックポイントを 提案した手法により削除できることを示す.