マイクロカーネルLavenderの設計と開発

毛利 公一  大久保 英嗣  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J82-D1   No.6   pp.730-739
発行日: 1999/06/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: ソフトウェアシステム
キーワード: 
オペレーティングシステム,  マイクロカーネル,  メモリ管理,  カーネルインタフェース,  

本文: PDF(400.6KB)
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あらまし: 
現在,オペレーティングシステムの構成方式として,マイクロカーネルが多く採用されている.しかし,従来のマイクロカーネルは,カーネルの機能の粒度がユーザの要求に合致していなかったり,カーネルの機能をユーザが変更できないなど,柔軟性と拡張性が十分に達成できているとはいえない.また,マイクロカーネルは,アドレス空間の切換えやプロセス間通信などのオーバヘッドが増加し,システムの性能を下げてしまうという問題点をもっている.我々は,これらの問題点を解決するために,マイクロカーネルLavenderを構築している.Lavenderは,アプリケーションからの様々な要求にこたえるための,ユーザカスタマイズ可能なマイクロカーネルである.また,上記のオーバヘッドを軽減するために,プロセスグループ機能とレジデントアドレス空間を実現している.これらの機能を用いることで,Lavenderは,プロセス間手続き呼出しのオーバヘッドを他のマイクロカーネルの約5分の1に軽減している.本論文では,Lavenderの構成と特徴について述べた後,これらの特徴的機能の評価について述べ,Lavenderの有効性について議論する.