自己/相互ファジーシソーラスによる事例間類似性尺度の定義

野本 弘平  木瀬 若桜  小菅 義夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J82-D1   No.11   pp.1317-1326
発行日: 1999/11/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: アルゴリズム
キーワード: 
事例間類似性尺度,  類似事例検索,  ファジーシソーラス,  インデックス,  意思決定支援システム,  

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あらまし: 
現在の問題解決に,これと類似した過去の事例を利用する場合,その類似の度合を評価するために事例間類似性尺度が必要となる.この類似事例検索では,問合せと各事例を特徴づけるために複数のインデックスが設定され,そのそれぞれに値として用語が付与される.一般に広く用いられている事例間類似性尺度は,対応するインデックス間で付与された値が一致するものの割合によって定義される.しかし実際には,値が互いに無相関であることは期待できないので,値そのものが完全に一致しなくとも,互いに近い意味をもつならばその関係を事例間類似性尺度に反映させることが自然な拡張となる.本論文では,対応するインデックス間の値の関係を与える自己ファジーシソーラスと,互いに異なるインデックス間の値の関係を与える相互ファジーシソーラスとを考え,これらに基づいてインデックスの値の関係を考慮した事例間類似性尺度を定義する.この定義は,必ずしも1個ずつの値が各インデックスに付与されていない場合にも,類似事例検索の運用に求められる性質を満足するものである.最後に,試作した類似事例検索システムを用いて,提案の事例間類似性尺度と従来のものとの比較検討を行う.